HAPPY STATIONERY WEEKENDS

週末は文具を愛でて…

色の変化を楽しめるミュージックガラスペン

昨日、仕事の関係でハンズ銀座店様へ行ってまいりました。
実は、昨年末からKEN'S NIGHTの商品を期間限定でお取り扱いいただいており、来週末に店頭に立って販売応援をすることになりました。
その時に使用するサンプルのインクを納品しに伺ったのでした。
そしてそこでガラス作家のスガ・リカさん(SOURIREさん)にお会いしました。
久々にお会いするのですが、相変わらず精力的に活動されているようで、とても嬉しかったです。
そんな彼女の新作が面白かったので、衝動買い!

一見普通のガラスペンに見えるのですが、実はこのガラスペン、いろいろな仕掛けがあるのです。
まず、ペン先。
寝かして書くと細字、立てて書くと太字になるのです。
万年筆でいうところのズームみたいなものですね。
さらにもう一つ、面白いのが、溝に何色かのインクを流し込むことによって、文字を書く時に様々な色がランダムで出てくるところ。

ちょっとやり方にコツがあるのですが、スポイントを使って溝にインクを流し込むのが一番やりやすいかと思います。

溝1本ずつに違う色を入れていきます。ぼくはまず2色からやってみました。

例えば、赤と青のインクを使うとしたら、最初の溝に赤のインクを流し込んだら、次の溝には青のインクを流し込むというように、交互にインクを入れた方が書いた時にくるくると文字が変化して楽しいです。

すべての溝(全部じゃなくても大丈夫です)にインクを流し込んだら、余分なインクをティッシュなどで取ります。インクが溝に溜まったままだと、ボタ垂れしちゃうので、先端を少しティッシュにつけるようにしてインクを吸い取りましょう。溝にインクが残る程度にとどめておくのがコツです。

そして、文字を書いてみると、あら不思議、インクの色がコロコロと変化するのです。

しかも、それが均一ではないし、ランダムに色が変わるので、狙った通りの色が出ないところもまた面白い。

なんでこういうことができるかというと、SOURIREさんのガラスペンは溝がツイスト式ではなく、ストレートだからです。これがツイスト式だと先端で色が混ざってしまうので、こんな風にランダムに色が出てくるということはないようです。

ただ、ぼくは不器用な上に、昨日買ったばかりなので、まだ綺麗に色を残すことができません。
ちょっと練習が必要みたいなのですが、これはなかなか面白いガラスペンだと思うので、これから少しずつ練習していきたいと思っています。
ちなみに、「ミュージック」という名前は万年筆でいうところのミュージックというのではなく、音楽を奏でるように文字を書いて欲しいという作家の願いが込められています。

明度の高い正反対のインクを使うと、もっと色の変化を楽しめるようです。上記のインクは、「Fly Me to the Moon」と「When You Wish upon a Star」です。

軸をくるくる回すことで、溝の位置が変わり、その時に紙についている面のインクがメインで出てきます。そういうところもこのガラスペンの面白さなのではないかと思うのです。

 

なお、SOURIREさんは、本日(2月12日)16時まで、ハンズ銀座店にいらっしゃいます。ぜひ、ガラスペンの使い方を教えてもらってください!

また、来月からも丸善を中心に店頭に立たれるようですので、ぜひお楽しみください。