HAPPY STATIONERY WEEKENDS

週末は文具を愛でて…

Craft A OutFit-S

3月15日から日本橋三越のSTATIONERY STATIONにて始まった文具フェアに行ってまいりました!
昨年に引き続き、今年も同店で開催されることになり、ぼくも今年もインクマイスターとして参加するので、楽しみにしておりました。
今年のテーマは「クラフト文具祭り」と「インク沼祭り」です。
ぼくは当然のことながら、オリジナルインクが楽しみだったのですが、ガラスペンなども見たいと思っていたので、遊びに行ったのでした。
インクはもちろんのこと、ガラスペンも魅力的なのがあり購入してしまいました。
そして、クラフト文具もまた魅力的なのがどっさりあり、思わぬ散財をしてしまったのです。
今日ご紹介するのは、その中の一本。


兵庫県西宮にてシャープペンシルや万年筆などを制作している「Craft A」さんのOutFit-Sというシリーズ。ショートタイプの万年筆で、ショート軸が大好きなぼくは売り場で大騒ぎ。
お店の方にうかがったら、木軸の方が人気があるようですが、ぼくはアクリル樹脂の方が大好きなので、(もちろん、木軸も魅力的なのはたくさんありました!)その中から何本か気になる万年筆を手にとっては眺め、キャップを外してみたり、光に透かしてみたりしておりました。
その中でぼくが一番心惹かれたのがこのモザイク模様の万年筆です。
万年筆の定番であるマーブル模様も素敵ですが、モザイクってちょっとレトロチックで、そこが良いんですよね。
こちらのモザイクは黒と白と薄い黄色の模様です。
アクリルの本体とシルバーのキャップのコントラストがとにかく素敵で、こういう万年筆も非常に楽しいなと思ったのでした。
M5のシステム手帳が大好きなので、このサイズは本当に重宝するんです。しかも、他のショートタイプ同様に、お尻の部分にキャップを付けてロングサイズにできるので、男性の手にもフィットするところが嬉しい!

さらに、CraftAさんの万年筆は芯を取り換えることができるので、ローラーボールにもなるのです。しかも、万年筆のインクを使えるのだとか!
ヨーロッパタイプのカートリッジやミニコンバーターが使えます。
ぼくは早速空のカートリッジにKEN'S NIGHTの「Night and Day」を入れました。

今回のクラフト文具祭りでは木軸のシャープペンシルがメインとのことで、ぼくが行った時も若い中学生ぐらいの子たちが熱心に軸を選んでいました。
どういう形であれ、こうやって手書きの文化が若い世代にも少しずつ浸透していることがわかり、とても嬉しかったです。
この子たちが、将来的にボールペンや万年筆の魅力にも気づいてくれたら嬉しいなと思っています。
Craft AさんのHPはこちらから。

crafta840129.thebase.in色々な魅力的な軸がたくさんあるので、眺めているだけで楽しくなります。

そして、STATIONERY STATIONの情報はこちらから!

www.stationerystation.co.jp

3月22日(水)、23日(木)、25日(金)、26日(土)、4月1日(土)、2日(日)は店頭で販売応援をしたり、皆様のインク選びのお手伝いをしたりしますので、ぜひ遊びにいらしてください!

インクだけじゃなく、魅力的な万年筆やガラスペンがたくさん並んでいます!すでにぼくは散財してしまったので、このブログでもご紹介していきますね!

SAILOR 万年筆サポートキット

万年筆はメンテナンスが大変、他の筆記具と比べると扱いが難しい、などなど、様々な意見が聞かれます。ぼく自身、万年筆を使うようになるまでは、「万年筆?なんか面倒くさそう」と思って、敬遠していました。
確かに、万年筆は扱いが面倒だし、インクの入れ替えをするたびに洗浄しなくちゃいけないし、それもなかなかきれいにインクが落ちなかったりするし…と何かと弱点ばかりが目立ってしまいます。
しかし、それ以上の価値があるとぼくは思っているので、今は何の苦も無く、それらの面倒さも受け入れられるようになりました。
そんな万年筆の洗浄を少しでも軽減してくれるアイテムがセーラー万年筆から発売されたのは数年前のこと。このキットが出た時、ぼくは思わず、良くやった!と大興奮しました。

実は前々回、ヨーロッパタイプの洗浄キットをご紹介しましたが、それが出る前に、すでにこのセーラー万年筆専用の洗浄キットは発売されていたのです。
セーラー万年筆を200本以上所有している身としては、待望の洗浄キットとなります。
それまでの洗浄キットというのは、スポイトタイプのものが主流で、しゅぽしゅぽとスポイト部分を押してインクを流し出す方法でした。
しかし、このキットは注射器型で、確実にインクをきれいに放出することができるのです。

ペン芯の部分にしっかりと洗浄ノズルを装着した洗浄器本体を差し込み、水の中でしっかりとインクを押し出していきます。
それを繰り返すことで、ペン芯部分にこびりついているインクも綺麗に洗い流せるのです。

さらに、この洗浄キットには、インク吸引用のノズルも付属しています。これがあればインクの底に残ったインクも綺麗に吸い取れるのです。
そして、もう一つ特記すべきことは、空のインクカートリッジが1つついてくるのです。これがあれば、ショートタイプの万年筆(プロギアスリムミニなど)にも好きなインクを入れたカートリッジを装着して使えることになります。

つまり、この万年筆サポートキットさえあれば、3つの使い方ができるという優れものなのです。

特にセーラー万年筆を愛用しているユーザーにはぜひとも日ごろのメンテナンスで使っていただきたい商品です。

商品の詳細についてはセーラー万年筆の公式サイトをご確認ください。

POINT(ポイント) インジェクターセット

ヨーロッパタイプのショート軸の万年筆は、軸の長さの関係から、通常のコンバーターを入れることができず、カートリッジのみしか使えないのが難点でした。
でも、ぼくの好きなヨーロッパタイプの万年筆は、そういうカートリッジオンリーの万年筆が多かったので、不便だなと思っていたんです。
だって、自分の好きなボトルインクを入れることができないんですから!
仕方がないので、空のカートリッジを作り(万年筆に付属しているサンプルのカートリッジインクをきれいに洗浄してました)、それに注射器でインクを注入し、それをさしていました。
その後、ショートサイズの多いカヴェコから、ショートサイズ用の小さめのコンバーターが作られ、これは画期的だと思ったのですが、今度は容量が少なすぎて(大きさの関係で、どうしてもコンバーターはカートリッジよりもインクの量が少ないのです)、あっという間にインクを消耗してしまい、何度も注入しなくてはならない羽目に…。
やはりカートリッジの方がその面倒から解放されるよな…と思っていました。
そんな矢先に出たのがヨーロッパタイプの空のカートリッジと注射器のセットです。
ずっとこういうのが欲しいと思っていたので、本当に嬉しい。これでカートリッジをいちいち洗浄する必要もなくなりました。

インクカートリッジ3本と、注射器がセットになっているので、買ったその日からすぐに使うことができます。
ただ、空のカートリッジだけの扱いがないので、追加購入したいと思ったら、注射器もついてきてしまうので、その点だけが難点といえば難点ですね。
それが出てくるまでは、このカートリッジを何度も洗浄しながら使うようにしましょう。

 

POINT(ポイント) 万年筆洗浄キット

万年筆は、メンテナンスをしなくてはならないという点において、筆記具の中では最も扱いが面倒くさい筆記具なのではないでしょうか。
なかなか万年筆に手を出せないという人の多くは、そんな面倒くささや扱いの難しさを敬遠しているからなのではないかと思います。
確かに鉛筆やボールペンに比べると扱いは多少面倒なところはあるし、お手入れが必要な筆記具ではあるのですが、でも、それ以上に書き心地だったり、書く時の至福の時間とか、書いた後の筆跡などの味わいを考えると、それ以上の価値があるとぼくは思っています。

そんな万年筆のお手入れにぴったりの洗浄キットが登場しました。それが、「万年筆洗浄キット」です。

従来の万年筆の洗浄キットは、スポイト式のものが主流で、先端を万年筆の首軸部分に差し込んで、しゅぽしゅぽとスポイトでインクを吐き出すような形式のものが主でした。

ところが、今回発売されたタイプは、注射器型なんです。これのすごいところは、インクを根こそぎペン芯から押し出せること。スポイトだとどうしても指の力でしかインクを押し出すことができなかったのが、スポイト式になることで、ぐっとインクの排出量が増え、かなりメンテナンスの時間が短縮されるようになりました。

このタイプは、ヨーロッパのショート軸タイプのカートリッジなので、例えば先週ご紹介したショーンデザインのミニ軸にも合いますし、大好きなヘリコさんのシュクルにもぴったりです。

もちろん、ラメインクなどを入れる時は自己責任となりますが、ぼくはこの注射器型の洗浄キットのおかげで、このタイプの万年筆にもラメ入りインクを入れるようになりました。

ちょっとまだ万年筆を使うのが怖いと思っている人は、ぜひ、こういったタイプの洗浄キットをみつけて、勇気を持って万年筆デビューして欲しいなと思っています。

 

黄昏時の空の色の万年筆

万年筆を選ぶ時の基準というのは、人それぞれです。
ぼくのようにデザイン重視という人もいれば、何よりも書き味を優先するという人もいます。
ぼくが万年筆を選ぶ時に、一番大事にすることは、そのたたずまいです。
例えば、シンプルな黒軸の万年筆であったとしても、どこか趣のあるデザインであったり、ちょっとした工夫が施されたりしていると、「あら!」と興味を持つようになります。
でも、やっぱり自分の持っている万年筆の傾向を見ると、シンプルな黒軸というのは少なくて、どこか変わったデザインであったり、色味であったりすることが多いです。
ぼくがショーン・デザインの万年筆と出会ったのは、2018年の第一回東京インターナショナルペンショーの時だったと思います。
東京初の大きなペンショーということで、国内外から様々な万年筆メーカーが集まって行われたのですが、その時にぼくが一番興味を持ったのがショーン・デザインのポケットシックスというタイプの万年筆でした。
手のひらに収まる小さなサイズなのですが、キャップを外して軸のお尻にそのキャップを付けると、筆記に程よい長さになるというタイプで、ミニタイプの万年筆が大好きなぼくにとっては、もう、それだけで垂涎ものだったのですが、何よりもそのデザインに魅かれました。
その後、少しずつポケットシックスを集めて行ったのですが、昨年の東京ペンショーでは、KEN'S NIGHTのブースのお隣だったということもあり、毎日何かしら、しかも何本か購入するというあり得ないことが起こりまして、一気に本数が増えたのです。

そんなショーンデザインのBUNGU BOXオリジナルの万円筆をご紹介します。

マルチカラー ファセットアルミニウムというシリーズなのですが、特徴的なのが表面に施された彫りです。これは一度仕上げを行ったアルミニウムに一か所ずつ彫りのパターンを刻んでいるというもの。これを東京ペンショーで見た時、あまりのかっこよさに叫んでしまったほど。
元々ショーンの作り出す万年筆の色合いとか、メタリックな感じが大好きなのですが、そこに細かな彫りを加えたシリーズは本当にどれもが素敵でたまりませんでした。

そして、そんなシリーズのBUNGU BOXオリジナルなんだから、ぼくが気にならないわけがない!

マジックアワーというネーミングも素敵ですよね。日が暮れる前後の空の色が少しずつ変わっていく時間帯のことをいうのですが、まさにそんな空の様子がわかるようなデザイン。

ミニタイプの万年筆なので、ヨーロッパタイプのショートカートリッジしか使えませんが、最近では空のショートカートリッジも売っているので、それを使えば、気にせずにどんどんボトル万年筆インクを使うことができます。

まだぼくはこの万年筆に入れるインクを決めかねているのですが、春に向けて、そろそろインクを決めて、使っていこうかなと思っています。

ショーン・デザインについてはこちらをご覧ください。

BUNGU BOXのサイトはこちらです。

 

色の変化を楽しめるミュージックガラスペン

昨日、仕事の関係でハンズ銀座店様へ行ってまいりました。
実は、昨年末からKEN'S NIGHTの商品を期間限定でお取り扱いいただいており、来週末に店頭に立って販売応援をすることになりました。
その時に使用するサンプルのインクを納品しに伺ったのでした。
そしてそこでガラス作家のスガ・リカさん(SOURIREさん)にお会いしました。
久々にお会いするのですが、相変わらず精力的に活動されているようで、とても嬉しかったです。
そんな彼女の新作が面白かったので、衝動買い!

一見普通のガラスペンに見えるのですが、実はこのガラスペン、いろいろな仕掛けがあるのです。
まず、ペン先。
寝かして書くと細字、立てて書くと太字になるのです。
万年筆でいうところのズームみたいなものですね。
さらにもう一つ、面白いのが、溝に何色かのインクを流し込むことによって、文字を書く時に様々な色がランダムで出てくるところ。

ちょっとやり方にコツがあるのですが、スポイントを使って溝にインクを流し込むのが一番やりやすいかと思います。

溝1本ずつに違う色を入れていきます。ぼくはまず2色からやってみました。

例えば、赤と青のインクを使うとしたら、最初の溝に赤のインクを流し込んだら、次の溝には青のインクを流し込むというように、交互にインクを入れた方が書いた時にくるくると文字が変化して楽しいです。

すべての溝(全部じゃなくても大丈夫です)にインクを流し込んだら、余分なインクをティッシュなどで取ります。インクが溝に溜まったままだと、ボタ垂れしちゃうので、先端を少しティッシュにつけるようにしてインクを吸い取りましょう。溝にインクが残る程度にとどめておくのがコツです。

そして、文字を書いてみると、あら不思議、インクの色がコロコロと変化するのです。

しかも、それが均一ではないし、ランダムに色が変わるので、狙った通りの色が出ないところもまた面白い。

なんでこういうことができるかというと、SOURIREさんのガラスペンは溝がツイスト式ではなく、ストレートだからです。これがツイスト式だと先端で色が混ざってしまうので、こんな風にランダムに色が出てくるということはないようです。

ただ、ぼくは不器用な上に、昨日買ったばかりなので、まだ綺麗に色を残すことができません。
ちょっと練習が必要みたいなのですが、これはなかなか面白いガラスペンだと思うので、これから少しずつ練習していきたいと思っています。
ちなみに、「ミュージック」という名前は万年筆でいうところのミュージックというのではなく、音楽を奏でるように文字を書いて欲しいという作家の願いが込められています。

明度の高い正反対のインクを使うと、もっと色の変化を楽しめるようです。上記のインクは、「Fly Me to the Moon」と「When You Wish upon a Star」です。

軸をくるくる回すことで、溝の位置が変わり、その時に紙についている面のインクがメインで出てきます。そういうところもこのガラスペンの面白さなのではないかと思うのです。

 

なお、SOURIREさんは、本日(2月12日)16時まで、ハンズ銀座店にいらっしゃいます。ぜひ、ガラスペンの使い方を教えてもらってください!

また、来月からも丸善を中心に店頭に立たれるようですので、ぜひお楽しみください。

筆箱-Hikka-

12月に代官山蔦屋さんにて、イベントを行ったのですが、あのお店は本当に怖いお店です。
というのも、バイヤーのSさんのセンスがあまりにも良すぎて、仕事で行ったはずなのに、ギャラ以上の買い物をしてしまったのです(まぁ、ぼくの場合、良くやることではあるのですが…汗)。
その時も、いろんな道具をたくさん購入してしまい、最終的にはイベントで使ったインクとともに、郵送してもらうほどでした。
今日ご紹介するのは、その時に購入したおしゃれなペンケースです。
「筆箱-Hikka-」と名付けられたこの筆箱は、アクリルで作られており、形も凝っています。

最初、ディスプレイの中で見た時は、普通のアクリルの筆箱だと思ったのですが、良くみると、縁の部分が波状になっていて、そこにガラスペンや万年筆を置けるようになっています。

ものすごくシンプルなのに、良く考えられているし、他の文具店では見たことがないので、ぼくはどうしても欲しくなったのでした。
色の組み合わせは、濃い青と薄い青、黄色と透明、透明と半透明という3種類。
ぼくは青の組み合わせと黄色の組み合わせを買いました。

そうすれば、例えば青と透明、あるいは青と黄色という組み合わせでも使えるかなと思ったからです。
ペントレイに置く万年筆やガラスペンの色に合わせて使い分けるのも良いかなと思っています。

これで、散らばってしまう細かな筆記用具をすっきりと収められるし、使う時もすっきりと使えますよね!