HAPPY STATIONERY WEEKENDS

週末は文具を愛でて…

ジャパニーズな万年筆

唯一無二の手作り万年筆

今日ご紹介する万年筆のに使われているエボナイトとは、天然ゴムが主原料の素材です。ぼくは万年筆を使うようになるまで、まったく知らない素材だったし、万年筆を使うようになっても、実はエボナイトに関してはほとんど知りませんでした。
でも、文具系のイベントでエボナイトを日本で唯一製造している笑暮屋さんのことを知り、それ以来、すっかりエボナイトの虜になってしまいました。

日本的なデザインと樹脂の組み合わせの面白さ

笑暮屋さんはいくつかのタイプの万年筆やボールペンを作っているのですが、ぼくが一番心惹かれているのは、竹の節を思わせる立竹というシリーズです。
この万年筆を初めて見た時、そのたたずまいにすっかりぼくは魅了されてしまいました。凛とした雰囲気と、無駄を一切省いたデザインに心を奪われたのです。
手に持ってみると、節の部分がしっくりと指に馴染み、収まりがとても良いのです。
さらに、エボナイト独特の樹脂の模様も楽しめるところも笑暮屋さんの筆記具の魅力だと思います。

様々な樹脂の出方を楽しむ

定番の樹脂で作られたシリーズもあるのですが、イベントなどでセミオーダーで作ってくださることがあり、先日、イベントに行った時に、あまりにも魅力的な樹脂があったので、思わず何本もお願いしてしまいました。
その場に用意された樹脂を使って作るのですが、実際に形にするまでは樹脂がどのような模様を描き出すのか作り手の方々もわからないのだそうです。もちろん、ある程度の柄はその樹脂から予測はできますが、どこをどのように削り、磨いていくかによって、模様の出方が変わってくるとのこと。
その樹脂そのものも、一つとして同じ色、同じ模様はないので、本当に世界に一つしかないの軸が出来上がるというわけなのです。

こちらは、ぼくが一番最初に一目ぼれをした立竹の「風」です。サイズはMとLがあるのですが、ぼくはすべてMサイズで揃えています。そして、同じデザインでクリップが付いている矢立というシリーズがあるのですが、ぼくはクリップのないこちらのタイプの方がクリップに邪魔されずにデザインを楽しめるので好みなんです。

そして、あまりにも好き過ぎたので、昨年(2021年)のお正月にお店に伺い、そこに用意されていた軸から作っていただいたのがこちら。もうね、この何とも言えないブルーが素敵でしょ?
好きになるととことんハマってしまうのがぼくの悪い(良い?)癖でして。笑暮屋さんが出店しているイベントにたまたま顔を出した時にみかけた軸で、立竹を作ってもらったのです。最初は1本だけのつもりだったのに、気づいたら5本もオーダーしていたので、それらをご紹介しちゃおうと思います。

ブルーグレーは大好きな色なのですが、そのブルーグレーを基調としたマーブル模様が立竹のデザインにぴったりだと思ってこの樹脂をチョイス。出来上がるまでどんな感じになるかわからないのですが、ちょっとモダンな雰囲気もします。

ぼくがそのイベントでまっさきにお願いしようと思ったのがこちら!とにかくこのサイケなデザインが素敵でしょ?この軸が立竹になったらどうなるんだろう?と思ってお願いしたら、本当にユニークな軸が生まれました。でも、何色を入れるか悩んでしまう軸でもあります。

ちょっと遠目だとわかりにくいので、アップの写真も載せておきます。深い海の底を思わせるデザインが素敵です。シックなマーブル模様が立竹の佇まいと合い、落ち着いた気持ちでペンを滑らせることができる気がします。

これはね、一見するとエボナイトというよりも木の皮のように見えたので、これで立竹を作ったら面白いんじゃないかって思ったんです。本物の木?と思えるようなデザインです。

こちらはまた他の軸とは違う雰囲気で、細かい渋い色のマーブルを楽しみたいと思って選んだのでした。

対応コンバーター

笑暮屋さんの推奨する対応コンバーターペリカンコンバーターです。

比較的手に入りやすいコンバーターなので、安心です。またペリカンのカートリッジインクなども使えます。また、商品を購入するとペリカン社製のカートリッジインク(ロイヤルブルー)が付属しているので、すぐに使うことができます。

実はラメに強い!

笑暮屋さんの万年筆、実は非常にラメに強いんです。
例えば、上の写真。
ラメ入りのインクを入れて三か月ほど放置していたのですが、なんとしっかりとまだ書けるのです。
もちろん、これはたまたまこの軸がそういうタイプだっただけなのかもしれませんが、他の軸でもラメを入れて詰まったことは今までありません。
ただ、これはあくまでもぼくが試した場合なので、万年筆でラメを使う場合は、何度も言っていますが、自己責任でお願いします。

商品情報

笑暮屋さんは、全国で展開されている文具系のイベントに出展されることも多く、都内には実店舗もあります。また、インターネットでも一部商品をお取り扱いされているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

でも、やはり軸はどれも一点限りなので、実際に目で見て確認して購入することもおすすめです。中の方々も皆様とても楽しいので、ぜひ遊びに行ってみてください。

実はね、ぼくも立竹の他に好きな型のタイプがあるので、それについてはまた本数が集まったら(笑)ご紹介したいと思います!

eboya.net