氷河の神秘に憧れて( マイスターシュテュック グレイシャー)
- MONT BLANCの万年筆について
- 氷河をイメージしたシリーズ
- マイスターシュテュック グレイシャー クラシックの魅力
- 技術が光るペン先にも注目
- ボールペンの替芯に驚く
- 万年筆には同シリーズの色を入れて…
- 商品情報
MONT BLANCの万年筆について
あまり万年筆になじみのない人に自己紹介をする時、ぼくはいつも「文具関係の仕事をしています」と言っているのですが、そこからもう少し深く掘り下げる場合には、「主に万年筆に関する仕事です」と言うようにしています。本来であれば、「万年筆のインク」となるのですが、いきなりその話をすると何も知らない人は「え?万年筆のインクですか?」と戸惑ってしまい、説明するのが面倒なので、まずは外堀から埋めていくように説明していくようにしています。
「万年筆」と聞いて、万年筆のことをあまり知らない人が口にするブランドはだいたい「ペリカン」か「モンブラン」です。つまりこの二つのブランドは万年筆の代名詞と言っても良いかもしれません。
しかし、実はぼくはモンブランにはあまりなじみがないのです。
そもそも、お値段的な問題もあります。
モンブラン=手が出せないくらい高い価格
という印象がものすごく強くて、ずっと手が出せずにいました。
だから、しばらくは父からのお下がりの古いモンブランの万年筆しか持っていませんでした。
しかし、モンブランのもう廃盤になってしまったボエムというシリーズを知ってからモンブランに対する意識はだいぶ変わりました。
それでもまだモンブランは高いという印象ばかりが先行してボエム以外のモンブランは自分で購入することはなかったのです。
モンブランの銀座のブティックに行っても、買うのはもっぱらインクのみで、万年筆には目もくれなかったのですが、だんだんとお店に通ううちに、気になる万年筆も出てきて、いつか購入したいと思えるものもありました。
そして、昨年、ついにエジプトをモチーフにした万年筆が出たので、それをきっかけに何本かのモンブランの万年筆を購入しました。
今までずっと敬遠していたモンブランですが、お値段的には、考えてみたらぼくの大好きなアウロラとそれほど変わらないし、そう思うとそんなにべらぼうに高いわけではない(いや、もちろん高いことは高いんですけどね、感覚的な問題として…汗)なと…。
氷河をイメージしたシリーズ
さて、そんなモンブランから新しいシリーズが発売されました。それが「Glacier(グレイシャー)」というシリーズです。「Glacier」とは氷河のことで、モンブランの山の氷河をイメージしてデザインがされており、筆記具の他に時計や革製品など幅広く展開しています。
氷河をイメージしたパッケージもスタイリッシュでかっこいいです。どうやらパッケージそのものもデザインを一新したらしいです。
筆記具には「ソリテール」「ドゥエ」「ルグラン」「クラシック」という4つのラインが用意されています。
どれも非常に魅力的ではあるのですが、ぼくが一番ピンと来たのが「クラシック」というラインです。
マイスターシュテュック グレイシャー クラシックの魅力
上記の4つのラインの中でもっともお値段的にもリーズナブルなので、比較的手が出しやすいというのもあるのですが、何よりもシンプルなデザインの中にさりげなく凝った演出がされているところがぼくの気に入りました。
他のラインに比べると、とにかくシンプルなところが気に入りました。白い軸にブルーのメタリックなアクセントが涼し気で、モダンな印象もあります。
軸の部分はホワイトカラーのプレシャスレジンが使われているのですが、非常に軽いです。さらっと気軽に持つことができるし、色的にも夏にぴったりだと思いませんか?
さらにこのクラシックの魅力はアクセントとなるメタリックブルーの部分。公式サイトによると「ブルーカラーのPVD加工を施したメタルフィッティングが特徴」となっています。
このブルーの部分が実に微妙で、写真に撮るのが難しい!それくらい微妙なブルーなんです。そのブルーのメタリックというところが、このクラシックのポイントでもあり、ぼくが購入を決意したのも、そんなところにあります。
技術が光るペン先にも注目
ネットでの説明によると、万年筆のペン先にもこだわりがあるようで
ペン先はロジウム仕上げを施した手作業によるAu585/14 Kソリッドゴールド製、モンブランの山の頂上に横たわる‘ドラゴン’のようなメール・ド・グラスが描かれています。
とのこと。
ペン先というのは、キャップをしている時は隠れているので、わかりにくいのですが、筆記時は常に目に入る部分でもあるので、実は万年筆の魅力のひとつのポイントでもあります。そこにこういうようにテーマに沿った細工がされていると、それだけでテンションが上がると思いませんか?
さらに、ぼくが注目したいのは、ペン先の根本のリング部分。そこがまたテーマに沿ったブルーなんです。こういう細かい部分のデザインも含めて、今回のシリーズは秀逸だなぁって思うのであります。
ボールペンの替芯に驚く
グレイシャーのクラシックを購入することを決意した時、お揃いでボールペンも購入するつもりいました。このデザインだったら万年筆だけではなく、ボールペンも一緒に揃えておきたいと思ったから。
普段の筆記時ぼくはだいたい万年筆なのですが、ボールペンを使う場面というのも少なからずあります。例えば複写式の伝票を書く時はボールペンじゃないと無理です。あとは筆記されるもの(つるつるした表面のもの)によってもボールペンでは書けるけど、万年筆では書けないというものもあります。
ですから、実はボールペンもちゃんとしたものを用意したくなるのであります。
ところが、モンブランでボールペンを買うのは初めてのこと。今までそこまで欲しいボールペンがなかったので、ずっとスルーしてしまっていたのです。
そこで、今回ボールペンを買うことにしたのですが、お店の方とお話をしていたら、なんとボールペンの替芯でターコイズ色があるとのこと。これはもう、本当にびっくりしました。だって、ターコイズ色のボールペンの替芯ってそんなにたくさんないんですよ!
しかも、これが限定ではなくて定番である上に、2本入りだというではないですか!伊勢丹の1階の売り場で一人で興奮しまくっていました。
なんで教えてくれなかったのよ!と思ってしまうくらい。
どうやらモンブランのボールペンの替芯は他にも魅力的な色があるようなので、ちょっとこれはきちんと注目しておかなくちゃいけないなと思ってしまいました。
そして、このBARBADOS BLUEの芯と、グレイシャーの相性もばっちりなんですよ!
パッケージの色よりももっと落ち着いたブルーで、少しくすんだ色なのですが、他のブランドにはないボールペンの色で、こういう色の芯をみつけると、色フェチにはたまらないんですよね。
万年筆には同シリーズの色を入れて…
万年筆の方には同時発売となった同じシリーズのインクを入れることにしました。
詳しくはHAPPY INK DAYS archives の方で後日ご紹介しますが、氷河のイメージにぴったりの紺色よりのブルーグレーで、普段使いもできそうな色です。
パッケージもおしゃれなのであります。
というわけで、一足先に夏を感じさせるシリーズ。夏本番までもう少し時間があるので、このボールペンと万年筆をおしゃれにスタイリッシュに持ち歩けるペンケースを探したいなと思っています。
こうして沼は広がっていくのであります。
商品情報
・マイスターシュテュック グレイシャー クラシック 万年筆 ホワイト
価格: 86,900円
字幅:F、M
サイズ: 140×13.7 mm
重量:23.21 g
クリップ:ブルーのPVD加工が施されたクリップ
ボディ:ホワイトカラーのプレシャスレジン製ボディ
キャップ:ホワイトカラーのプレシャスレジン製キャップ
カラー:ホワイト
ペン先:手作業によるロジウム仕上げのAu585/14Kソリッドゴールド製ペン先
Ident No. MB129398
・マイスターシュテュック グレイシャー クラシック ボールペン ホワイト
価格:59,400円
サイズ:137.8×12.5 mm
重量:22.86 g
クリップ:ブルーのPVD加工が施されたクリップ
ボディ:ホワイトカラーのプレシャスレジン製ボディ
キャップ:ホワイトカラーのプレシャスレジン製キャップ
カラー:ホワイト
Ident No. MB129401